【浜田・東京本社ワンモアトライ】18日阪神11R 地味だが強いプリンスリターン

2020年4月18日 08:00

 プリンスリターンは昨夏の函館で、たまたまデビュー前に取材する機会があった。割と好感触だったのを覚えており、新馬戦も快勝したので、ずっと気にはなっていた。ただ、毎回伏兵の位置づけ。印を打っても△だった。

 最近、5着だった朝日杯FSのパトロール映像を見返してみた。直線入り口で進路がふさがり、結構な不利を受けている。それでいてサリオスと0秒8差。もう少しスムーズなら…。それを踏まえて前走のシンザン記念2着を見ると、やっぱり強い。サンクテュエールには首差で屈したが、4馬身差をつけたコルテジアは次走できさらぎ賞V。力は示した。

 デビュー9年目の原田は念願の重賞初Vまで、あと一歩。美浦所属ながら、この馬のために栗東に張り付いて調教に乗り続けている。その努力を認め、起用し続けるオーナーサイドと加用師にも拍手を送りたい。収得賞金1750万円のオープン馬は、ストロングリターン産駒の出世頭。地味だけど強い。叩き上げの人馬に、ささやかな幸あれ。(9)から。

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