【浜田・東京本社ワンモアトライ】1日新潟8R フォイヤーヴェルクが父を弔う大輪を咲かせる

2020年8月1日 08:00

 新潟ジャンプS。◎フォイヤーヴェルクの推奨理由はレース検討を見てもらうとして、ここでは馬券を買いたくなる“蛇足”を紹介。検討でも少し触れたが、手綱を取る森一馬は13年2着ハードダダンダン、17年Vグッドスカイ、19年2着コウユーヌレエフで、このレース3戦3連対中。昨年、障害15勝を挙げ、デビュー9年目で初めてJRA賞最優秀障害騎手のタイトルを受賞。今年も既に7勝を挙げ、首位の石神(10勝)とリーディングを争っている。成長著しい名手の手綱が何より心強い。

 そして父はディープインパクト。7月30日に一周忌を迎えたことで、今週は何かと注目されそうだが、同産駒は障害の場別勝利数で新潟が最多の9勝。障害重賞は3頭で5勝のみだが、うち2勝がタイセイドリームで16、18年に隔年でこの新潟JSを勝った。ちなみにタイセイドリームは新潟障害コースで3戦無敗。障害とはそれほど縁のない父だが、新潟での勝負強さは群を抜いている。

 さらに、父と縁の深い池江厩舎の管理馬。04年に開業しJRA通算696勝、重賞80勝。日本を代表する調教師となった池江泰寿師だが、障害重賞に管理馬を出走させるのは今回が初めて。しかも今日1日の出走馬はフォイヤー1頭のみだ。馬名はドイツ語で「花火」。天国から父の後押しを受け、一頭入魂のトレーナーに障害重賞初挑戦初Vの新たな勲章をプレゼント。そして息子は越後の空に、父にささげる大花火。ドラマチックな結末に期待。

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