ミッキーアイル、マイル5連勝でスピード傑出 エイシンヒカリ、“世界一”経験大物出現期待

2020年8月12日 05:30

 【新種牡馬紹介(7)】

 ミッキーアイル 2011年生まれ 鹿毛 安平産 父ディープインパクト、母スターアイル(母の父ロックオブジブラルタル)中央、香港で20戦8勝 主な勝ち鞍はマイルチャンピオンシップ、NHKマイルC、スワンS 2歳産駒73頭。

 2016年度のJRA賞最優秀短距離馬。芝1600メートル1分32秒3の国内2歳レコードを叩き出した2戦目の未勝利からNHKマイルCまで、マイル戦5連勝を全て逃げ切りで飾った新種のディープインパクト産駒で、古馬戦線では父の未踏峰であるスプリントG1攻略に肉薄した。父の後継で最多となるグレード6勝は、傑出したスピード能力を支える体質の強さの証明。シャトル供用による二期作で多数の産駒を得ており、特にデインヒル系の母の父が豪州進出を強力にアシストしそうだ。

 エイシンヒカリ 2011年生まれ 芦毛 新ひだか産 父ディープインパクト、母キャタリナ(母の父ストームキャット) 中央、香港、仏、英で15戦10勝 主な勝ち鞍は香港C、イスパーン賞、毎日王冠、エプソムC 2歳産駒53頭。

 ミッキーアイルとは同期で、こちらも逃げ馬として大成したディープインパクト産駒の“変異種”。イスパーン賞の圧勝により一時は世界ランキングのトップに立った5歳時は、最終確定レーティングもモーリスとタイの127ポンドだった。定番となったニックスは種牡馬としても有効。自身同様にアウェーで勝負する大物の出現を期待したい。(サラブレッド血統センター)

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