【浜田・東京本社ワンモアトライ】31日京都11R 淀の女王サウンドキアラの華麗舞いを目に焼き付けたい

2020年10月31日 08:00

 スワンS。サウンドキアラは中央競馬史上屈指の淀巧者と言っても過言ではない。京都芝6勝は現役最多。手元に資料が残る86年以降でもオースミロッチの8勝に次ぐ2位タイの勝利数だ。通算でも【6101】。唯一の着外は2歳時の500万下4着だが、勝ち馬は後にG12勝のインディチャンプだった。新馬勝ちも重賞初V(スポニチ賞京都金杯)もここ京都。別定54キロなら断然優位だ。

 残念ながら京都競馬場はあす日曜を最後に大規模なスタンド改修工事に入る。再開予定は23年春。現在5歳のサウンドキアラは8歳。牝馬で現役の可能性は極めて低い。これが事実上の淀ラストラン。勝てば牝馬最多、単独2位の7勝。名実共に“淀の女王”の称号を手に入れる。

 記者は関東所属だが、京都にはよく出張させてもらった。ディープインパクトの3冠達成、ジェンティルドンナ、アーモンドアイの牝馬3冠も現地で取材した。エリザベス女王杯ではカワカミプリンセス降着、ウオッカ取消、ポルトフィーノ落馬と3年連続で主役の受難にも遭遇した。今年はコロナ禍で足を運ぶことはかなわなかったが、思い出の詰まったスタンドに思いをはせながら、画面越しに声援を送りたい。

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