【朝日杯FS】レッドベルオーブ 2歳チャンピオン製造配合

2020年12月16日 05:30

 世界的な話題となった白毛の女王誕生で幕を開けた2歳G1・3連戦は、例年以上に熾烈(しれつ)な2歳リーディング争いの天王山でもある。13日現在、中央・地方合算の獲得賞金トップは4億1269万7000円のディープインパクトで、約5000万円差の2位がモーリス、さらに約800万円差の3位にドゥラメンテと、ルーキーサイヤー2強が続く。次週のホープフルSと合わせて動く賞金は2億6800万円。まだ予断を許さない戦況だが、ここで暫定首位のディープインパクトが1着賞金7000万円を加算すれば、5年連続10度目の戴冠はほぼ確実になる。

 中京と阪神で芝1600メートルの2歳レコードを連発したレッドベルオーブは、今のところディープインパクト第11世代唯一のグレード勝ち馬。そのデイリー杯2歳Sは前年のレッドベルジュールに続く“全兄弟連覇”という血統オプション付きの快走だった。朝日杯フューチュリティSは3番人気で10着に敗れた全兄のリベンジマッチでもある。

 レッドベルオーブの血統で特筆すべきは「母の父アンブライドルズソング」。ディープインパクト産駒では6年前の優勝馬ダノンプラチナ、昨年にデビュー3連勝でホープフルSを制した3冠馬コントレイルもこの母の父だった。いわば2歳チャンピオン製造レシピに沿った配合。「3頭目」となる可能性大だろう。(サラブレッド血統センター)

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