復活した米3歳実力馬シャーラタン 世界最高賞金サウジCで見られるか

2020年12月31日 05:30

 北米カリフォルニア州のサンタアニタ競馬場における冬春開催が26日に無観客ながら開幕。初日の馬券売り上げ2300万3159ドル(約23億8300万円)は18年に作った記録と比較して112.3%。過去最高に達するという絶好のスタートを切った。

 この日のメイン競走として行われた3歳馬のG1マリブS(ダート7F)は直線入り口で先頭に立ったシャーラタン(牡3)が最後は後続に4馬身1/2差をつける快勝を演じた。デビューから無敗の2連勝で臨んだG1アーカンソーダービーで2着以下に6馬身差をつけて1位入線しながら、厩舎スタッフが背中に貼っていた湿布薬が発生源とみられる禁止薬物が検出され、失格処分となったのがシャーラタンだ。その後、球節を痛めて休養に入り、マリブSは8カ月ぶりの実戦だったが、一時はダービーの最有力候補といわれた実力をいかんなく発揮することになった。

 21年のダート戦線がこの馬を中心に回っていくことは間違いなく、当面は2月20日に行われる世界最高賞金競走のサウジC(ダート1800メートル)にシャーラタンが参戦するかどうかが大きな焦点となりそうだ。サウジCは1月5日に第1次登録が締め切られる。(競馬評論家)

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