ディープインパクト 今年は総合&2歳&BMSの「3冠イヤー」だ!

2021年1月13日 05:30

 20年度の全日本サイヤーランキングが確定した。総合チャンピオンサイヤーは9年連続9度目のディープインパクト。獲得賞金は前年のキャリアハイを再度更新する80億6782万6000円。5年連続10回目の2歳部門と合わせたリーディング2冠は盤石だった。

 BMS(ブルードメアサイヤー=母の父)部門はキングカメハメハが13年に及んだサンデーサイレンスの長期政権に終止符を打ったが、JRA単独の集計では約3億2900万円だった両馬の差は、全日本では約1億8400万円に圧縮されている。仮に有馬記念をBMSサンデーサイレンスのペルシアンナイトが勝っていたら「JRA」と「全日本」でBMSリーディングが異なるという事態になっていたわけだ。何度か書いてきたことだが、獲得賞金による種牡馬リーディングはダートグレード競走をはじめとする地方競馬の賞金を含めた「全日本」の方に統計資料としての有意性を認めておきたい。

 ちなみにオフィシャルなランキングにはない「2歳BMSリーディング」ではディープインパクトがキングカメハメハに約1億3700万円の差をつけトップ。昨年の2歳戦における種牡馬ディープインパクトの獲得賞金は、意外なことに父としてよりも母の父としての方が多かったのである。英愛リーディングでは昨年、ガリレオが初の総合&BMSの2冠を達成したが、今年のディープインパクトには、その上を行く総合&2歳&BMSの「3冠サイヤー」の可能性も見えている。(サラブレッド血統センター)

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