ケンタッキーダービー戦線に新星出現

2021年1月28日 05:30

 先週末、北米のケンタッキーダービー戦線に大きな動きがあった。22日にアーカンソー州のオークローンパークで行われた、ケンタッキーダービーポイント指定競走のLRスマーティジョーンズS(ダート8F)を、カドーリヴァー(牡3、父ハードスパン)が10馬身1/4差で圧勝。22日から24日にかけて発売された、KYダービー・フューチャーウェイジャー(前売り)のプール2で、3番人気に急浮上することになったのだ。

 昨秋のブリーダーズCで4勝を挙げ、20年の調教師リーディング賞金部門で自己最高位の2位に入るなど、波に乗っているブラッド・コックスが管理するカドーリヴァーは、昨年9月にデビュー。初戦、2戦目とも2着惜敗後、11月15日にチャーチルダウンズで行われたメイドン(ダート8F)を9馬身1/2差で制し、デビュー3戦目で初勝利を挙げて臨んだのがスマーティジョーンズSだった。手綱を取ったF・ジェルーはレース後、「距離が延びても問題ないと思う」とコメントしている。次走は3月13日にオークローンパークで行われるG2レベルS(ダート8・5F)の予定。相手が強化される次走が、この馬にとっての試金石となりそうだ。(競馬評論家)

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