ゴールデンシックスティ 狙うは香港古馬3冠か連勝記録か

2021年2月25日 05:30

 21日にシャティン競馬場で行われた、香港古馬3冠第2戦のG1香港ゴールドC(芝2000メートル)は単勝1・3倍の圧倒的1番人気に応えてゴールデンシックスティ(セン6)が優勝。19年9月から継続している連勝記録を「13」に伸ばした。

 半マイル通過が51秒89というスローペースの中、3コーナーでは7頭立ての6番手にいたゴールデンシックスティが、直線に向くと鋭く伸びた一方で、早めに抜け出していた3番人気のフローレ(セン7)が粘りに粘ったため、着差はわずか短頭差(日本の鼻差)というスリリングな攻防となった。1月のG1スチュワーズCに続く勝利で、94年のリヴァーヴァードン以来27年ぶり史上2頭目の古馬3冠に王手をかけたゴールデンシックスティだが、5月23日に行われる3冠最終戦G1チャンピオンズ&チャターCの2400メートルは未知の距離となる。

 管理するルイ師はレース後「3冠は視野に入っている」と発言したが、一方で香港における連勝記録「17」も射程圏に入っており、得意距離で連勝を伸ばす選択肢も残されている。その動向から目が離せない状況と言えそうだ。
 (競馬評論家)

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