英ゴスデン厩舎 父子引き継ぎは長期計画

2021年3月11日 05:30

 英国でリーディングの座に5度就いているジョン・ゴスデン調教師(69)が、27日に開幕する今季の芝平地シーズンから、厩舎を子息のタディ・ゴスデン(25)と共同名義で運営することを明らかにした。

 今月30日に70歳となるゴスデン師について、ニューマーケットでは「引退して厩舎を子息に譲るのではないか」との噂が出ていたが、当人は現時点での引退を否定。その一方で、2~3年かけて徐々にバトンを渡していき、厩舎において自分が必要ではない状態になるのが理想とコメントしている。ゴスデン厩舎は、2月20日のサウジCをミシュリフ(牡4)で制したが、本拠地ニューマーケットにとどまったジョン・ゴスデン師に代わり、現地で仕上げの陣頭指揮にあたったのは、愛国、米国、豪州などで研鑽(けんさん)を積んだ後に父のもとに戻ってきたタディ・ゴスデンであった。27日にメイダンで行われるドバイワールドCデーにゴスデン厩舎からは、ミシュリフがG1ドバイシーマクラシック(芝2410メートル)に出走する他、昨年のG1プリンスオブウェールズS勝ち馬ロードノース(セン5)が、G1ドバイターフ(芝1800メートル)に参戦を予定している。(競馬評論家)

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