英国で障害女王2頭直接対決 世界的な牝馬優勢の時代象徴

2021年3月18日 05:30

 英国における障害シーズンのハイライトとなる「チェルトナム・フェスティバル」が16日に開幕。女王2頭による初の直接対決が大きな話題を呼んだ、ハードル2マイル路線の最高峰G1チャンピオンハードル(芝16F87ヤード)は、1番人気(2・1倍)に推されたハニーサックル(牝7)が快勝。昨年に続くこのレース連覇を狙ったエパタン(牝7)は3着に敗れた。

 女性騎手レイチェル・ブラックモア(31)が騎乗したハニーサックルは、道中中団を追走。2番人気(5倍)のエパタンはこれをすぐ前に見る位置で競馬をした。先に動いたのはハニーサックルで、6号障害手前から仕掛けると、7号障害飛越後に先頭へ。そのまま後続を引き離した同馬が、最後は2着以下に6馬身半差をつけて優勝。レース史上6頭目の牝馬による優勝を果たすとともに、デビューから継続している無敗の連勝記録を11に更新。さらにブラックモア騎手は、レース史上初の女性優勝騎手となる快挙を達成した。

 大手ブックメーカーは早速、同馬を来年のこのレースの前売り1番人気に浮上させている。牝馬優勢の世界的な趨勢(すうせい)は、欧州障害界も例外ではないようだ。(競馬評論家)

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