米G1ケンタッキーダービー エッセンシャルクオリティ、61年以降V遠ざかる14番枠での悲願なるか

2021年4月29日 05:30

 5月1日(土)にチャーチルダウンズで行われるケンタッキーダービー(ダート10F)の出走馬が確定した。ダービー出走枠を巡るポイント指定競走が4月11日に終了した段階では、40ポイントを獲得していないと20頭の出走枠に入れない状況だったが、その後ポイント上位馬から回避する馬が続出し、最終的には10ポイントのブルックリンストロング(セン3)まで出走枠に滑り込むことになった。1番人気が予想されるのは、昨年の米最優秀2歳牡馬で、ここまで5戦無敗の成績で来ているエッセンシャルクオリティ(牡3)だ。同馬が勝てば、馬主であるシェイク・モハメドの競馬組織ゴドルフィンにとって悲願のケンタッキーダービー初制覇となるだけでなく、全米リーディングサイヤーの座に3度就いている父タピットにとっても初めてのダービー制覇となる。エッセンシャルクオリティが引いた枠順は、やや外めの14番。実は、1961年にキャリーバックが優勝して以降、14番枠から発馬した優勝馬はおらず、16番枠より内側で最も優勝から遠ざかっているのが14番枠だ。ケンタッキーダービーの模様はグリーンチャンネルで生中継されるので、ぜひご注目いただきたい。 (競馬評論家)

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