【浜田・東京本社ワンモアトライ】16日中京11R 絶好舞台でスリーグランドが躍動

2021年5月16日 08:00

 栗東S。まだ昭和だった子供の頃。連休になるとよく実家のある名古屋から父の生まれ故郷である神戸へ車で帰省した。名神高速を西へ。同じ滋賀県でも米原、彦根あたりまでは近場でなじみのある土地。標識に「栗東」と表示され始めると、その独特な響きと共に、遠くに来たな…と感じたものだ。その頃はまさか、取材で何度も足を運ぶことになるとは、夢にも思わなかったが…。中京で行われる栗東S。何となく郷愁を感じた。

 スリーグランドはヒガシウィルウィンの半弟。兄は船橋所属(当時)で、17年ジャパンダートダービーで中央勢を撃破。マイル以上が主戦場だったが、弟は千四に特化してオープン入りを果たした。前走は勝ち馬にちぎられたが、不向きな地方の小回りで2着は死守。その前の東京バレンタインSが3馬身差の圧勝で、ベストは間違いなく左回り千四。本来なら京都開催のレースが、左回り中京で行われるのも、この馬にとっては幸運。近走の充実ぶりならハンデ56キロも、むしろ恵まれた印象。(4)から。

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