鳳雛S。ふりがな無しに読めた方は相当な漢字通か三国志マニアか。よくレース名にしたな、というのが正直な感想だ（いい意味で）。鳳雛（ほうすう）は鳳凰（ほうおう）の雛（ひな）。将来が期待される優れた才能を持つ人物を称するそうだ。三国志の主人公の一人である劉備に仕えた軍師・ほう統（とう）の別称でもある。過去7回の優勝馬のうち4頭が後に重賞制覇。うち2頭がG1を勝っており、“命名の狙い”通りの出世レースとなっている。

　今年の鳳雛候補はスクリーンプロセス。2戦目の未勝利Vが振り返れば骨っぽいメンバー。続く昇級戦も同舞台。休み明けで時計を2秒近く縮めての連勝は非凡なポテンシャルを示している。息の長い末脚は中京向き。初の左回りに戸惑わなければ連勝を伸ばせるとみた。ダートでは常に劣勢の関東勢だけに、ここは○タケルペガサスと共に奮起を期待したい。（6）から。