絶対王者か新興勢力か…注目のゴールドC

2021年6月17日 05:30

 15日から行われている英国王室主催の「ロイヤルアスコット」は日本時間の今夜、今年の開催における最大の見せ場と言われているG1ゴールドC(芝19F210ヤード=約4014メートル)をメイン競走とした、開催3日目を迎える。ブックメーカー各社が1・83倍~1・91倍のオッズを掲げ、圧倒的な1番人気に支持しているのがストラディヴァリウス(牡7)だ。

 同馬は現在このレースを3連覇中で今年も勝てば、06年から09年まで4連覇したイエーツに並び、1807年に創設された同競走史上の最多勝記録が達成されるのだ。ストラディヴァリウスは今季初戦となった前哨戦のG3サガロS(芝15F209ヤード=約3209メートル)を快勝。年齢による衰えが全くないことを示している。

 長距離界の絶対王者に挑むのが、この路線における新興勢力として台頭著しいサブジェクティヴィスト(牡4)だ。昨年秋、パリロンシャンのG1ロワイヤルオーク賞(芝3100メートル)を制しG1初制覇。今季初戦となったメイダンのG2ドバイゴールドC(芝3200メートル)も5馬身3/4差で楽勝している。日本時間の18日0時15分発走のゴールドCに、ご注目いただきたい。(競馬評論家)

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