ドレフォン ダート短距離だけじゃない万能型

2021年7月14日 05:30

 【新種牡馬紹介(3)ドレフォン】16年の米エクリプス賞チャンピオンスプリンター。同年はキングズビショップS、BCスプリントのG1・2勝を含む4戦全勝のパーフェクトな戦績を残し、世界ランキングでもダートSコラム(1000~1599メートル)のトップタイとなる118ポンドのレーティングを獲得した。デビュー2戦目からの連勝は4歳初戦の落馬競走中止により5でストップしたが、続くフォアゴーSを4馬身差で完勝。圧倒的支持を集めたBCスプリントは6着に終わったものの、レーティングは前年を上回る121ポンドの評価を得ている。

 父のジオポンティは2年連続で北米芝牡馬チャンピオンに選出された名中距離馬だが現3歳までの6世代でG1勝ち馬はドレフォンのみ。鬼っ子ともいえる血統背景は、種牡馬としての多様性の担保となる。社台スタリオンステーション史上初めて導入された米チャンピオンスプリンターには、ダートのスピード血脈にとどまらないプラスアルファが潜んでいる可能性大だろう。タイプとしては早世の名種牡馬エンドスウィープのような万能型。まずは新馬勝ち馬2頭のエントリーがある函館2歳Sに注目だ。 (サラブレッド血統センター)

 ◆ドレフォン 2013年生まれ 鹿毛 米国産 父ジオポンティ、母エルティマース(母の父ゴーストザッパー)北米で9戦6勝 主な勝ち鞍はキングズビショップS、ブリーダーズCスプリント、フォアゴーS 2歳産駒127頭。

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