エリザベス女王悲願ダービー制覇なるか

2021年8月26日 05:30

 21日にサンダウンで行われた2歳馬のG3ソラリオS(芝7F)を、エリザベス女王が生産し所有するリーチフォーザムーン(牡2)が4馬身差で快勝した。

 前走ニューバリーの未勝利戦(芝7F)を4馬身差で制し、デビュー3戦目で初勝利を挙げての参戦だったのがリーチフォーザムーンで、道中4番手から残り2Fで鞍上F・デットーリのゴーサインが出ると、ノーステッキのままライバルを突き放す完勝だった。父が、09年に凱旋門賞を含む無敗のG16連勝をマークしたシーザスターズで、母の父が、英愛リーディングサイヤーの座に14回就いたサドラーズウェルズというのは、明らかに距離が延びていい血統背景で、大手ブックメーカーのウィリアムヒルは来年の英ダービーへ向けた前売りでリーチフォーザムーンをオッズ11倍の2番人気に浮上させている。5つある3歳クラシックのうち4つを制している女王陛下だが、ダービーだけは、53年のオーリオールが2着、11年のカールトンハウスが3着と、惜しいところで取り逃している。記念すべき即位70年を迎える22年、女王陛下が悲願のダービー制覇を果たせるか、早くも大きな話題となっている。 (競馬評論家)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム