仏G1にマイル路線のニューホープ登場

2021年9月2日 05:30

 日曜(5日)にフランスのパリロンシャン競馬場で行われるG1ムーラン・ド・ロンシャン賞(芝1600メートル)にマイル路線の新たなスターホースと目されているバーイード(牡3、父シーザスターズ)が登場する。

 今年3月に75歳で亡くなったシェイク・ハムダンが築き上げた競馬組織シャドウェルによる自家生産馬がバーイードだ。ニューマーケットを拠点とするウイリアム・ハガス厩舎から今年6月にデビュー。レスターの新馬戦、ニューマーケットの条件戦、ニューマーケットのLRサーヘンリーセシルSを3連勝した後、重賞初挑戦となったのが7月30日にグッドウッドで行われたG3サラブレッドS。ここも6馬身1/2差で楽勝して無敗の4連勝で重賞初制覇を果たした同馬が、いよいよマイル戦線の一線級と顔を合わせるのがムーラン・ド・ロンシャン賞なのだ。

 ここも無事に通過すれば、次走は10月16日にアスコットで行われるG1クイーンエリザベスSで、G1・5勝という欧州マイル路線の絶対王者パレスピーア(牡4)との対戦が予定されている。バーイードが果たしてどんな競馬を見せるか。日本の競馬ファンの皆さまも、ぜひご注目いただきたい。(競馬評論家)

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