タダしい競馬の見方塾 ~チャンピオンズカップ~

直線で後続を突き放し勝利するテーオーケインズ(右)

タダしい競馬の見方塾 ~チャンピオンズカップ~

2021年12月8日 20:30

 キャリア豊富な競馬記者Aがレース結果を詳しく解説する「タダしい競馬の見方塾」。今回は5日に開催された「チャンピオンズカップ」編。

 戦前は混戦との予想だった。1番人気テーオーケインズ単勝3・3倍。2番人気ソダシは4・5倍、3番人気チュウワウィザード4・6倍。しかし、終わってみればテーオーケインズが6馬身差の圧勝。新たなダートの帝王の座についた。

 レースぶりも盤石だった。5、6番手、馬群の真ん中を追走し、4コーナーでも手応えは素晴らしかった。周囲に馬がいても精神的に消耗しない。このあたりが強さの秘密だろう。直線を向き、周囲の馬をサッとさばいて、残り300であっという間に先頭。あとは後続をひたすら引き離した。松山騎手は左ムチを一発打っただけ。イメージとしてはゴールドアリュールやカネヒキリ級の強さだ。

 それにしても…である。テーオーケインズを生産したのはヤナガワ牧場。この牧場は近年、誰もが知っている強豪を何頭も生産してきた。キタサンブラック(GⅠ7勝)、コパノリッキー(15年フェブラリーS、17年東京大賞典など)、コパノリチャード(14年高松宮記念)、サンライズノヴァ(19年南部杯)などだ。このチャンピオンズCもテーオーケインズ(1着)、サンライズノヴァ(5着)、サンライズホープ(15着)の3頭出しで見事、白星をつかんだ。ノーザンファームでも社台ファームでもノースヒルズでもない。日高の一牧場がここまでの成績を挙げる理由を知りたいものだ。

 チュウワウィザードは2着。何とか連には絡んで意地を見せた。ただ、今年のドバイワールドC2着馬が3番人気とは…。日本のダート競馬もレベルが上がったと思う。ソダシ(12着)はマイペースの逃げを打てたとはいえ、後続の押し上げも早かった。これでは大敗もやむを得ない。前回の敗戦で「競馬に飽き始めている可能性がある」というようなことを書いたが、それが本当かどうかは今回の敗戦では判明しなかった。ただ、間隔を空けて心をリセットする必要があるのではないかと感じている。

 ♤競馬記者A スポニチSIVA運営に携わる競馬記者。取材歴は20年超のベテランで、メディア出演実績も多数。本人いわく「運だけは人一倍」。

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