【朝日杯FS】ドーブネ ディープ最後の2歳首位へ5億円の切り札

2021年12月15日 05:30

 種牡馬ディープインパクトは死んだ19年度の種付けを24頭で打ち切っていたので、血統登録産駒109頭を擁する現2歳が事実上、2歳リーディングを争う最後の世代となる。ルーキーイヤーの10年にサンデーサイレンスの新種牡馬記録を更新する獲得賞金5億4074万3000円で2歳リーディングを奪取して以後、その座を明け渡したのはダイワメジャーとの超ハイレベルな空中戦に敗れた15年のみだったのだが、今年は先週末の時点でエピファネイアに1670万円余の差(中央・地方合算)の2位。15日の全日本2歳優駿には地方デビューのライアンが出走予定で、週末を待たずに首位奪還の可能性はあるものの、最後の王座防衛に危険信号がともっているのは事実だ。

 朝日杯FSは14年ダノンプラチナ、16年サトノアレス、17年ダノンプレミアムと過去11世代で3頭が優勝し、初世代リアルインパクトが産駒初のG1連対を果たしたレース。産駒のエントリーがないエピファネイアに差をつけるチャンスだろう。デビュー2連勝の“5億円ホース”ドーブネは、英2000ギニー馬である母の父フットステップスインザサンド経由で「G1馬製造ニックス」として知られるストームキャット血脈を装備している。国内セリ取引馬として最も高価なG1勝ち馬となる可能性は十分にある。 (サラブレッド血統センター)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム