シルクロードSは今年も中京開催。この設定を一番喜んでいるのはナランフレグ陣営だろう。中京千二は【1201】。着外は昨秋のセントウルS10着だが、これは開幕週特有の先行有利の決着。3F33秒0の末脚で追い込んでも、届かなかったのは仕方ない。

　昨年のこの時期は同舞台のリステッド・淀短距離Sに出走したが2着。勝ったトラヴェスーラはその後に高松宮記念4着、京王杯SC2着と好走。相手が悪かった。春には鞍馬Sに出走。今回のメンバーで1位の持ち時計となる1分7秒2で走ったが、またも2着。強敵クリノガウディーが立ちはだかった。なかなか賞金加算ができず、思うようなレースを使えなかったが、前走タンザナイトSでようやくオープン初V。苦手の右回りでの勝利は成長の証。そして待望の舞台へと駒を進めてきた。

　ハンデ56キロも有力牝馬が軒並み55キロなら、むしろ恵まれた印象。何より中間の稽古の気配が抜群だ。当レースは京都開催だった2年前に首＋首差の3着惜敗。条件好転の今年、リベンジを果たす。（10）から。