【浜田・東京本社ワンモアトライ】5日中京11R 砂で復活したチェーンオブラブ

2022年6月5日 08:00

 松風月S。こういう風流なレース名は好み。国際化の時代だからこそ、美しい日本語を大事にしてほしいと思う。

 それはさておき、チェーンオブラブは3歳時に芝G3フェアリーS2着。オークスでも0秒5差6着に健闘した。将来を期待されたが、その後は低迷。4歳時には2桁着順を繰り返した。転機は昨年暮れのアクアラインS。休み明けで初ダート。しかも1200メートルも初めて。厳しい条件に思われたが、鋭い末脚であっさり差し切った。畑違いと思われた適性を、しっかり見抜いた陣営には拍手しかない。

 続くオープンのジャニュアリーS3着でフロックでないことを示し、その後は中東遠征。サウジアラビアG3で3着、ドバイG1で4着と結果を残し、末脚が世界に通用することをアピールした。目下最大の課題は少ない収得賞金。現状では出たいレースに出られる状況ではない。直線の長い中京での末脚比べは望むところ。メンバーも手頃な“平場”のここで賞金を積んでおきたい。(13)から。

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