米ベルモントダービー 欧州2大勢力の期待馬激突

2022年7月7日 05:30

 クールモアとゴドルフィンという、欧州の競馬を牛耳る2大帝国同士のガチンコ対決が、今週末は北米のニューヨーク州に舞台を移して展開される。土曜日の9日にベルモントパークで行われるG1ベルモントダービー(芝10F)に、クールモアがストーンエイジ(牡3)を、ゴドルフィンがネイションズプライド(牡3)を送り込むのだ。

 5月8日にレパーズタウンで行われたG3愛ダービートライアルS(芝10F)を5馬身半差で快勝したのがストーンエイジで、4月29日にニューマーケットで行われたLRニューマーケットS(芝10F)を7馬身差で制したのがネイションズプライドだ。その後両馬はG1英ダービー(芝12F6ヤード)に向かい、6着と8着に敗退。両陣営ともに「10Fこそベストの距離」と判断し、ここに矛先を向けることになったものだ。そして、ストーンエイジにはクールモアの主戦であるR・ムーアが騎乗するのに対し、ゴドルフィン陣営はネイションズプライドの鞍上に、騎乗契約を結んでいたJ・ゴスデン調教師とたもとを分かったばかりのF・デットーリを起用。欧州を代表する名手2人の競演にも、大きな注目が集まっている。(競馬評論家)

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