英国リーディングジョッキー争いのトップを走る女性騎手ホリー・ドイル（25）が、11日にウルヴァーハンプトン競馬場で行われた第3競走をソサエティライオン（セン5）に騎乗して優勝。今季の通算勝ち星を100の大台に乗せた。

　デビュー7年目だった19年に年間116勝を挙げ、女性騎手として史上3人目となる大台超えを果たしたドイル。その後も毎年、勝ち星を増やし、21年には自己最高となる年間172勝を挙げている。今年6月19日にはシャンティイ競馬場で行われた仏国版オークスのG1ディアーヌ賞をナシュワに騎乗して優勝。G1の格付けを得た欧州3歳クラシックを制した、初めての女性騎手となった。

　その直後、ジョン・ゴスデン調教師と主戦のフランキー・デットーリ騎手の「決別」がうわさになると、後任は誰になるかという賭けを売り出したブックメーカー各社が、横並びで1番人気に推したのがドイルだった。多くの競馬関係者が厚い信頼を寄せているドイルの勝ち星が今後どこまで伸びるか。そして、自身初のリーディング獲得がなるかどうか。今季後半の英国競馬における、大きな見どころとなっている。（競馬評論家）