ドイツ調教馬3頭目のKG制覇へ

2022年7月21日 05:30

 今週土曜日にアスコット競馬場で、欧州12F路線の大一番G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝11ハロン211ヤード)が行われるが、ここに、昨年秋のG1凱旋門賞をオッズ72倍で制して世界を驚かせた、ドイツ調教馬トルカータータッソ(牡5)が参戦する。

 7月2日にハンブルクで行われたG2ハンザ大賞を3馬身半差で完勝し、今季初勝利を挙げた同馬。今季初戦のG2バーデン経済大賞で7頭立ての6着に敗れた後に上がった「凱旋門賞はやっぱりフロックだったか」との声を、完全に払拭することになった。英国は好天が続き、23日のアスコットは時計の速い馬場となることが想定されている。泥んこ馬場だった凱旋門賞を制している同馬には、不向きな馬場ではないかとの指摘がなされているが、管理調教師M・ヴェイズは「この馬はどんな馬場でも走れる」と、意に介していない。18日に本拠地のミュールハイム競馬場で最終追い切りが行われ、レース前日の22日に英国入りする予定だ。勝てば、史上3頭目のドイツ調教馬によるキングジョージ制覇となるトルカータータッソ。秋の凱旋門賞を見据える上でも、絶対に見逃せない一戦となりそうだ。 (競馬評論家)

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