注目ナッソーS 夫婦初G1ワンツーなるか

2022年7月28日 05:30

 英国では今週、夏競馬の風物詩となっている「グロリアス・グッドウッド」が開催中(26~30日)だが、日本時間の28日23時35分に発走となる開催3日目のメイン競走は、19年にディアドラが制したことで日本でもおなじみになった、牝馬のG1ナッソーSだ。

 9頭立てとなった中、圧倒的1番人気に推されての出走となるのがナシュワ(牝3)だ。前走G1仏オークスを快勝し、鞍上ホリー・ドイルに自身初の3歳クラシック制覇をもたらした同馬が、ここで初めて古馬と対戦するのである。手綱を取るのは、ここももちろんドイルだ。一方、2番人気での出走となりそうなのが、前走G2ミドルトンSを快勝し、重賞初制覇を果たしての参戦となるライラックロード(牝4)である。そして、古馬勢の代表格としてここに挑む同馬の手綱を取るのは、ホリー・ドイルの夫であるトム・マークワンドなのだ。夫妻ともにトップ騎手だが、G1での1&2着というのは、結婚前も含めてこれまでまだ一度もない。ドイルとマークワンドによる追い比べとなるのが「理想のシナリオ」と言われているナッソーSに、日本の競馬ファンの皆さまもぜひご注目いただきたい。(競馬評論家)

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