矢作師がソットサス全弟を落札

2022年8月18日 05:30

 ヨーロッパ1歳市場サーキットの幕開けとなる「アルカナ8月1歳セール」が、13~15日にかけてフランスのドーヴィルで行われた。前年よりも上場頭数が12%少なかったにもかかわらず、総売り上げは前年比26・3%アップの5040万ユーロに到達。平均価格が28・3%アップの21万25ユーロ、中間価格が40%アップの14万ユーロで、前年は75・1%だった売却率が今年は84・2%に向上。全ての指標がこのセールとして歴代最高をマークするという大盛況となった。最高価格は2日目に登場した、20年の凱旋門賞馬ソットサスの全弟にあたる父シユーニの牡馬。矢作芳人師と、日本でも馬を持つカタールのファハド殿下による一騎打ちとなった末に、210万ユーロ(約2億8980万円)で矢作師が購買に成功した。矢作師は、初日の最高価格(160万ユーロ)となった父シャマーダルの牡馬を巡ってゴドルフィンと競り合いになり、惜しくもアンダービダーに終わっていただけに、購買に成功した後は満面の笑みを見せた。矢作師はこの他、19年の凱旋門賞馬ヴァルトガイストの近親にあたる父キングマンの牡馬も、56万ユーロ(約7728万円)で購買している。 (競馬評論家)

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