【大井・東京プリンセス賞】ケラススヴィア圧逃2冠!森もホッ「力を信じて乗った」

2021年4月29日 05:30

東京プリンセス賞を圧勝したケラススヴィア

 南関東牝馬クラシック第2弾「第35回東京プリンセス賞」(S1)が28日、大井競馬場で行われた。単勝1・5倍の圧倒的支持を得た桜花賞馬ケラススヴィアが逃げ切り優勝、4つ目の重賞をもぎ取るとともに2冠を達成した。同馬と2着ディアリッキーには「第57回関東オークス」(G2、6月16日、川崎)への優先出走権が与えられた。

 ここまで能力差があったのか。800メートルでデビューし重賞も勝ったがそれも1600メートルまで。さらに200メートル延びて距離不安がささやかれていたが、終わってみれば7馬身差の完勝劇には賛辞を贈るしかない。絶好のスタートからハナを奪うと4コーナーでも持ったまま。他馬が手綱を激しくしごくのを尻目に直線は一気に突き放した。

 これが地方重賞区切りの50勝となった森は「逃げが向かないレースだと思っていたが、この馬の力を信じて乗った。2冠達成できてホッとしている」と振り返った。今後は「3冠を目指したい。JRA相手でもやれる」(小久保師)と権利を取ったレースに向かう予定だが、その快挙達成へ視界が一気に広がる一戦だった。

 ▼2着ディアリッキー(本田重)ペースが遅く相手も強くて離された。初のブリンカーは好感触。さらに距離が延びても問題ない。

 ▼3着ティーズアレディー(達城)まだ馬が幼く、もまれ弱いので直線はあえて外に出した。距離が長いところは向いている。

 ◆ケラススヴィア 父サウスヴィグラス 母レディパッション(母の父ネオユニヴァース) 牝3歳 浦和・小久保智厩舎 馬主・小田吉男氏 生産者・北海道新ひだか町のヒサイファーム 戦績7戦6勝 総獲得賞金8190万円 重賞は21年桜花賞に続き4勝目。

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