【東スポ杯2歳S】ガストリック 無傷2連勝で重賞制覇!いざ出世街道へ三浦絶賛「いい背中」

2022年11月20日 05:00

<東京スポーツ杯2歳S>勝利した三浦騎乗のガストリック(右)と2着のダノンザタイガー(撮影・西川祐介)

 俺もG1馬になる!来年のクラシック路線に直結する大出世レースG2「第27回東京スポーツ杯2歳S」が19日、東京11Rで行われた。5番人気で三浦皇成(32)騎乗のガストリックが中団追走から直線で馬群を割って突き抜けた。これで新馬戦から無傷の連勝。完全に軌道に乗った。

 皐月賞、ダービー、3冠。過去10年で6頭、3年連続G1馬を輩出している当レースを勝てば、もうそこまで考えてしまう。今年はガストリック。2戦2勝で制したこの馬もその例に漏れない。初騎乗の三浦も大興奮。「非常にいい背中をしている。スピードに乗ったときの沈み方は、なかなかこういう馬はいない」と大絶賛した。

 最後方から大外をぶん回した新馬戦とは違い、道中は馬群の真ん中。それでも、難なく折り合って脚をためる。直線に向くと、ライバルの間に進路を取った。そこから瞬時に加速。外から迫ったダノンザタイガー、ハーツコンチェルトをしのいだ。鞍上は「馬群の中でいいペースで間を割ってこられた。大きいところにつながるレースができた」とうなずいた。

 三浦は先週の武蔵野Sに続き2週連続重賞V。難しい2歳戦のテン乗りでも結果を出した。「モノにするぞ、この馬と大きいとこを目指していくという気持ちで2週間調教に乗った」と強い意志。この馬となら夢は大きく広がる。

 気になる次走について上原博師は「次は在厩でホープフルS(12月28日、中山)を目指します。ここを勝った馬だし、王道を行ってくれたら。将来が本当に楽しみ」と先の先まで見据える。1年後の大舞台での活躍。はたまた10年後、競馬史に名を刻んでいるかもしれない。名馬の道へ一歩を踏み出す完勝だった。

 ◆ガストリック 父ジャスタウェイ 母エーシンエポナ(母の父カーリン)20年2月12日生まれ 牡2歳 美浦・上原博厩舎所属 馬主・前田幸治氏 生産者・北海道浦河町の栄進牧場 戦績2戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金4538万5000円 馬名の由来はフランス料理の隠し味。

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