【日経賞】マイユニバース重賞初制覇 横山典最多7勝目 58歳1カ月6日JRA重賞最年長勝利記録を更新

2026年3月29日 05:09

マイユニバースでレースを制し笑顔をみせる横山典(撮影・郡司 修)

 伝統の古馬G2「第74回日経賞」が28日、中山競馬場で行われ、4番人気マイユニバースが重賞初勝利を飾った。天皇賞・春(5月3日、京都)への優先出走権を獲得した。鞍上の横山典弘(58)はJRA3000勝達成時の相棒で22年から5年連続JRA重賞を勝利を達成。JRA重賞最年長勝利記録を更新(58歳1カ月6日)、日経賞は最多となる7勝目となった。

 日経賞史上で屈指の消耗戦となった。レース後はバテた先行馬たちが大きく息をはいている。そんな激戦を涼しげに差し切ったのがマイユニバースと横山典だった。横山典は「今日はずいぶん機嫌が良さそうだった。道中の折り合いは今まで一番楽だった」と満足げに振り返った。

 初ブリンカーの逃げ馬が刻んだ前半1100メートルのラップは昨年末の有馬記念より1秒5も速い65秒1。向正面では外から位置を上げる馬たちがさらにペースを引き上げた。そんな激流を読み切っていたかのごとく、名手に導かれたマイユニバースはインの後方で折り合いに専念。直線は余力十分で外へ。後退する馬たちをまとめて差し切った。鞍上は「今の状態でこれだけ動いてくれたら言うことはない。この馬自身、まだまだ良くなりそうなので」とさらなる楽しみを乗せた。
 
昨秋菊花賞(13着)に続く2度目の重賞挑戦で初タイトルをゲット。武幸師は「体が大きく成長したというより精神的に落ち着いてきたのが大きい」と成長を実感していた。視界に入るのは優先出走権を獲得した天皇賞・春。横山典は「距離は全く問題ない。精神的にモロいところがあるのでそこらあたりの問題がなければ、せっかくの権利なのでチャレンジしたい」と意識していた。

 4歳ステイヤーと円熟味を増すばかりの名手。長距離戦線に楽しみなコンビが現れた。(高木 翔平)

 ◆マイユニバース 父レイデオロ 母チャーチクワイア(母の父ネオユニヴァース)22年2月3日生まれ 牡4歳 栗東・武幸厩舎所属 馬主・寺田寿男氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績14戦5勝(重賞初制覇) 総獲得賞金1億4032万7000円 馬名の由来は自分の世界や空間。

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