函館開幕週を飾るサマースプリントシリーズ第1戦「第29回函館スプリントS」。将来性豊かな3歳馬と確かな実力を備えた古馬の対決は激戦必至の好カードだ。

　今年の桜花賞3着馬ナムラクレアは4枠7番に入った。6Fは小倉2歳S勝ちなど2戦2勝と底を見せておらず、斤量も50キロなら古馬を圧倒しても不思議はない。父ミッキーアイル譲りのスピードを見せつけ、飛躍の秋へと弾みをつけたい。

　古馬では7枠13番のビアンフェが筆頭格か。札幌で行われた昨年の覇者で、このコースも【2・1・0・0】と高い洋芝適性を誇る。ハナを奪えば容易には止まらず、3歳馬を返り討ちにして重賞4勝目をつかみたい。1枠1番の3歳牡馬プルパレイは前走のNHKマイルCは15着と崩れたものの、ファルコンS制覇の実績からここなら上位候補。マイル路線から距離短縮で挑んだクロッカスSとファルコンSで結果を残しただけに、スプリントでも期待は十分だ。

　中の人注目のレイハリアは8枠16番に入った。近走は2桁着順が続いたが、昨夏は4連勝でキーンランドCを勝つなど実力は折り紙付き。距離、洋芝ともに適性はあるため、松岡との新コンビで巻き返しがあってもおかしくない。