初めてのＧⅠ獲りへ、注目が集まるメイケイエールは7枠13番に入った。前走のセントウルＳでは終始安定したレース運びで難なく重賞6勝目。2歳時からその一生懸命な走りで人気を集め、4歳になってからは一戦ごとに成長を示してきた。戴冠に向け、武英師も出来の良さに自信。相棒・池添と決戦に挑む。

　今年のサマースプリント王者ナムラクレアは5枠9番、3歳勢の連覇を狙う。桜花賞3着など春は世代のトップを歩んできた。その後、函館スプリントSの圧勝を皮切りに、北九州記念3着と古馬相手にも６Fで好成績。今回も稽古では抜群の動き。GⅠタイトルをしっかりと視界にとらえている。

　安田記念以来の出走、初のスプリント戦に挑むシュネルマイスターは8枠15番に入った。大目標にはマイルCSを掲げ、ここはあくまでチャレンジの姿勢だが状態は申し分ない。「安田記念より状態はいい」と手塚師は手ごたえ。今春高松宮記念を制したナランフレグは3枠6番から。美酒をともに味わった主戦の丸田は「安田記念の時は硬さがあったが、歩様も滑らかになっている」と好感触。前が崩れるならこの馬の出番だ。

　中の人は1枠2番に入ったジャンダルムに注目。一回使ってのタイプで、休み明けの前走・北九州記念は内有利のレースで終始外を回る苦しい展開だった。中間の気配からは十分やれそうで、好枠ゲットも追い風だ。