電撃のスプリントGⅠ「第55回高松宮記念」。春の短距離王決定戦で3頭のスプリントGⅠ勝ち馬が、そして初タイトルを狙う猛者たち激突する。

　一昨年のスプリンターズSを制したママコチャは7枠15番に入った。今月のオーシャンSで1年5カ月ぶりの勝利を挙げ、勢いに乗っている。池江師は「去年よりいい状態」とコンディションにも自信。良馬場ならチャンスは十分にある。

　1枠1番に入ったマッドクールは連覇を狙う実力馬。1年前と同じぶっつけのローテでレースに挑む。昨秋のスプリンターズSは12着に敗れたが、その後の阪神Cで2着と気を吐いた。得意の舞台で巻き返す。

　昨年のスプリンターズSを制し、秋春スプリントGⅠ連覇を狙うルガルは3枠6番から。前走の香港スプリントではスタートで出遅れた上に、初の滞在競馬も響いた。国内復帰戦のここは、力を発揮できればリベンジ可能だろう。

　前走の阪神カップで5度目の重賞制覇を飾ったナムラクレアは7枠14番。G1で惜敗続きも、9度目の正直に挑むここでルメールがまたがる。名手を背に待望のビッグタイトルを狙う。

　中の人注目は5枠10番のサトノレーヴ。前走の香港スプリントでは、モレイラの華麗な手綱さばきもあり強豪相手の3着。昨秋のスプリンターズS7着時より状態は上昇しており、ここで戴冠を狙う。