【菊花賞】“噂の怪物”ダノンヒストリー 田井「この世代のステイヤーの頂点に立てる器にある」

2026年10月21日 12:00

【菊花賞】ダノンヒストリー

 スポニチの田井が19日、netkeibaTV『前走から一変! 好調馬体チョイス』に出演。25日(日)に行われるG1菊花賞(京都、芝3000メートル)の出走予定馬から、馬体や状態の変化が目立つ好走期待馬について見解を示した。

 「日本競馬において、特に牡馬は大型全盛の時代を迎えている」と語る田井。一方で、「菊花賞に限っては、近10年の勝ち馬で500キロを超えていたのはアーバンシックのみ」と指摘。「3000メートルという特殊条件、淀特有の難関、急な上り下りを2度クリアしなければならないコース設定から、スタミナ特化のレースであることがわかる」と分析した。

 さらに、京都競馬場のリニューアル改修が完了した2023年以降、好時計で決着している点にも注目。「道中からある程度のラップを刻み、ラスト3Fも34秒台から35秒台前半で走ることを要求される」とし、「スタミナだけではダメ」と強調した。加えて、「計6回のコーナーを減速せず、なおかつ、距離ロスなく回る器用さも求められる」と説明。「胴長、ストライド走法すぎても勝てない」と具体的な馬体の特徴にも言及した。

 また、世代戦であることから、「底力に差があれば、距離適性外でも馬券圏内に来るケースもある」とも指摘。その上で、芝2600メートル戦で2連勝中のダノンヒストリーを注目馬として取り上げた。

 同馬について「デビュー前から美浦に怪物がいると噂になった体力自慢」と紹介。「2歳から3歳春にかけては態勢が整わなかったようですが、当時と見違えるほどに顎が出っ張り、顔つきがガラリ一変」と成長ぶりを評価した。さらに、「よく食べること、よく噛むことが健康や馬体の充実につながることがある。まさにダノンヒストリーはその典型と言えるでしょう」と解説した。

 馬体のサイズについても、「馬体は大きすぎず、小さすぎない、過去の菊花賞馬と共通するサイズ感」と高く評価。「立ち写真ではぽってり見せても、いざ歩き出せばうねるように柔軟性を発揮して、馬体を雄大に見せるのも過去の名馬たちと同じです」と特徴を挙げた。さらに、「特に京都開催の近3年はドゥレッツァ、アーバンシック、エネルジコとそういったタイプが優勝しています」と、近年の勝ち馬との共通点を指摘した。

 各部位の特徴についても詳しく解説した。“まず目に行く”と語る前躯については、「六法全書でも内蔵されているかのように膨らんだ上腕は的確に地面を捉えることで、アップダウンでのエネルギーロスを最小限にします」と分析した。

 続けて、「心肺が収納されている胸は大きいですし、豊かな腹袋も内臓面の強さを示唆しています。平尻気味の臀部はワンペース型の馬に多い特徴。驚くような瞬発力は発揮できない反面、長くいい脚を使えます。菊花賞を戦う上では長所と捉えていいでしょう」とも述べた。

 最後に、「初めての関西遠征で長距離輸送の影響などは予断できませんが」と前置きしつつ、「少なくともシンプルな能力値ではこの世代のステイヤーの頂点に立てる器にあると思います」と総括した田井。最終的な印はスポニチ競馬Webで、レース前日までに先行公開される。

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