【秋華賞】今週もユタカだ!リスグラシュー“善戦少女”返上へ
2017年10月10日 05:30 秋華賞は荒れるイメージもあるが、勝ち馬に関しては過去21年で17回が3番人気以内と意外と堅い。ただ、99年ブゼンキャンドルが12番人気、00年ティコティコタックが10番人気、08年ブラックエンブレムが11番人気で制しており、荒れた際のインパクトは大きい。
今年は古馬王道ローテに進んだオークス馬ソウルスターリングが不在(毎日王冠8着)。さらに、堅実さが武器の桜花賞馬レーヌミノルは近2走で着順を落としている。人気上位が予想されるNHKマイルC優勝馬アエロリットは初距離、ファンディーナはローズSが休養明けを加味しても6着では不安。混戦ムードといえるだろう。
今年と状況が似ているのが04年。オークス馬ダイワエルシエーロはローズS(7着)後に疲れが抜けず回避。桜花賞馬ダンスインザムードはオークス4着の後に米オークスに参戦(2着)と異例のローテを組み“ぶっつけ”で挑み4着。見えない疲れがあったのかもしれない。
続いて本番へのステップを見てみると、過去10年の勝ち馬10頭中7頭がローズSからの臨戦。うち6頭が4着以内と大敗していない。今年は有力馬アエロリットがクイーンS、ディアドラが紫苑Sからの参戦となるが、データ上では結局は“王道”ローズSを叩いた馬が断然強い。
スイープトウショウは秋華賞までにファンタジーS、チューリップ賞と重賞2勝を挙げていたが、G1では阪神JF、桜花賞ともに5着、オークス2着だった。そんな善戦キャラがひと夏越して成長。ローズS(3着)を叩いてラスト1冠をもぎ取ったパターン。リスグラシューもアルテミスSを制した重賞ウイナー。G1・3戦ではいずれも掲示板(5着)を外さない堅実ぶりで、この軌跡が当てはまる。
最近10年、乗り代わりで勝ったのは11年アヴェンチュラと14年ショウナンパンドラの2頭だけ。引き続き武豊が騎乗するのは心強く、秋華賞3勝は岩田と並ぶ最多タイと頼もしい。今週はリスグラシューが“善戦キャラ”を返上してラスト1冠をもぎ取る。
