【秋華賞】ディーヴァ 栗東滞在で“神がかり的”成長

2019年10月11日 05:30

<秋華賞>松山弘平騎手を背にCウッドで単走で追い切るシャドウディーヴァ

 【G1ドキュメント・栗東=10日】環境で変わることはよくある。旅行好きの田村も自宅の大阪と旅先の沖縄では食欲や目覚めが断然違う。これは馬も同じ。前走(ローズS9着)後から栗東滞在の関東馬シャドウディーヴァが“グングン”と急上昇している。小原助手が「景色がいいからなのかな。カイバ食い、水の飲みっぷりが本当に良くなりました。美浦とは全然違いますね」と切り出す。

 「元々は餌を食べなくて、どちらかと言えば残すタイプでした。気分屋がいい方に出ています。精神的にも落ち着いて大人になり、体も大きくなりました。成長を感じています」

 よっぽど変化を感じているのだろう。小原助手からは終始、笑みがあふれていた。状態が最高潮なのは間違いない。あとはレースをいかに上手に立ち回るか。初コンビを組む松山に懸かっている。水曜は追い切りに騎乗し、CWコースで6F82秒6~1F11秒5を計時。ラストの伸びは素晴らしかった。本人の感触は?早速、取材に向かった。

 「動きは良かったですね。しまいの脚が凄かった。モタれる面が心配ですけど、爆発力はあります」

 シャドウディーヴァの“ディーヴァ”はラテン語で神がかり的。松山の“神騎乗”を期待する原稿を書いている間にも、変な自信が出てきた。いや、実力面でも勝てる能力は持っているはず。ダノンファンタジーの1強だと思って乗り込んだ今週の栗東だったが、関東に思わぬ刺客あり。どちらを本命にするか。直前まで悩みそうな田村だった。

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