【東海S】インティ万全!フェブラリーS連覇へ前哨戦も野中師「完成してきた」

2020年1月23日 05:30

坂路を駆け上がるインティ(撮影・亀井 直樹)

 今年は京都に舞台を移して行われる「第37回東海S」では昨年のフェブラリーS優勝馬インティが坂路で絶好の動き。こちらも復権Vの期待が高まっている。

 寒さを吹き飛ばすパワフルな動きで坂路を駆け上がった。インティはハロー掛け(馬場整地)直後、一番に馬場入り。テンからうなるような行きっぷり。徐々にピッチを上げ、ラスト2Fでトップスピードに乗せると12秒2→12秒9のラップを刻んでフィニッシュ(4F51秒8)。見届けた野中師は満足げだ。

 「予定通り。52秒前後でちょうどいい時計。1週前のCWコース(6F83秒7~1F11秒8)も動いた。今日も無理をしていないけど、動きは良かった」

 帝王賞(6着)→みやこS(15着)はハナを主張できず、道中も折り合いを欠いた。自分の競馬に徹した前走チャンピオンズC(3着)でようやく力量の一端を見せた。トレーナーは「前回は相手が悪かった。それでも自分の競馬ができれば強いところを見せてくれた。後続は離しているし、あの時計なら勝っているレベルだよ」と悔しそうに振り返る。

 未勝利から観月橋Sまで5連勝で挑んだ昨年の東海S(中京競馬場で施行)は、1分49秒8のレースレコードで快勝。続くフェブラリーS制覇のステップボードとしている。

 師は「目標はフェブラリーS」としながらも「前哨戦でも勝負になる仕上がりになった。昨年に比べて調教でもコントロールが利いて、大人になってるね。今はムキムキの体つき。完成してきたよ」と、ここも譲るつもりはない。今年の東海SはG1ホースとして挑戦を受ける立場。貫禄で20年の始動戦をきっちり決めて、次へとつなげる。

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