【皐月賞】(1)コントレイル “鬼門”最内枠にも前向き

2020年4月17日 05:30

厩舎周りで運動するコントレイル(撮影・亀井 直樹)

 鬼門をぶち破れ!最優秀2歳牡馬のコントレイルは1枠1番。あまりにも極端なゲート番となったが、安藤助手は表情を変えることなく、淡々と受け止めた。

 「この枠なら外々を回らされることもないと思いますし、後は福永騎手にお任せします」

 データを見る限り、決して好枠ではない。馬番不明の44年、出走取消や競走除外の40年、95年、99年を除いた75頭で4勝のみ。94年ナリタブライアンを最後に勝利から遠ざかっている。連対も08年2着のタケミカヅチが最後で、近10年は1頭も馬券に絡めていない。最終週で馬場が荒れていたり、包まれやすかったり、理由は1つではないだろうが、多くの有力馬が最内枠に苦しめられてきたことは間違いない。それでもマイナスどころか、むしろプラスに受け止められるのは、ホープフルSで見せた“モタレ癖”が理由だ。

 「右にモタれる面がありますからね。ラチ沿いを走れるという意味では、前向きに考えたいと思います。器用で、抜け出す脚も速いですからね」

 付け加えるなら、行きたがる面が課題だが、福永は「馬の後ろなら我慢できます」とキッパリ。そういう意味でも、壁をつくりやすい最内枠は吉と出る。レースは水物だが、理想を言えば好位インで脚をためての直線バキュン。父ディープインパクトに続く父子2代での無敗皐月賞制覇を、最内枠から成し遂げてみせる。

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2020年4月17日のニュース