夏男だ!戸崎 前2週で5勝挙げ福島リーディング首位 復帰後初タイトル「獲りたい」

2020年7月17日 05:30

2年連続の福島リーディングを狙う戸崎

 今週で福島、阪神、函館が開催最終週を迎える。各場で熾烈(しれつ)な騎手の開催リーディング争いが繰り広げられており、福島では戸崎圭太(40)が2年連続4度目の首位を目指して奮闘中だ。

 16年に初めて夏の福島リーディングを獲得すると17、19年も首位。夏の福島はこの男を抜きには語れない。今年は変則日程で3週間の“ミニ開催”。それでも前2週で5勝を挙げ、首位を走る。

 「夏場は競馬場ごとにリーディングが発表されるので、毎年“獲りたいな”と意識はしている」。そう話す戸崎だが、これまでとは違う特別な思いもある。昨年11月の浦和JBCレディスCで落馬し右肘を開放骨折。騎手生命を脅かすほどの重傷を懸命のリハビリで克服し、5月23日の東京で復帰した。「復帰した当初は不安な部分もあった。それでも、乗っているうちに感覚を取り戻せてきた」。着実に白星を重ね、東京開催最終日に1日3勝の固め打ち。勢いをつけて臨んだ夏の福島で“定位置”が見えてきた。

 「復帰したばかりで騎乗数も制限している状況。今の成績は自分が思った以上に馬が走ってくれた結果。自分としては早く元に戻したいと強く思っている」。現状には決して満足していないが、それでも貪欲に次の1勝を目指す。「今の自分の状況で、この位置にいられるのは、関係者や馬たちのおかげ。本当に感謝している。もちろん、この位置にいるからには“獲りたい”と強い気持ちを持って今週の競馬に臨みたい」。復帰後初の“タイトル”獲得こそが、何よりの自信と励みになる。

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2020年7月17日のニュース