【皐月賞】ステラヴェローチェ厩舎&騎手に勢い!

2021年4月14日 05:30

坂路でキャンター調整するステラヴェローチェ

 【G1ドキュメント・栗東=13日】勝負事に必要なのは何より勢い。「弾みがつく」と競馬サークルの人間は頻繁に口にする。先週、桜花賞をソダシで制した須貝厩舎がステラヴェローチェで皐月賞に参戦。もう一丁がないか?いや、潜在能力を考えれば可能性は十分。春雨にぬれながら、オサムは厩舎まで自転車を飛ばした。

 「めっちゃ人気落ちてるやん!!って感じですね。ノーマークなら強気に乗れるし、いいと思います」

 良かった。山田助手の強気は共同通信杯の前と何ら変わりなかった。1番人気に支持された前走(5着)の“空振り”だけで評価急落なら絶好の狙い目だろう。

 「3月上旬に(放牧から)戻してからはソダシ同様バリバリ乗り込んで、トラブルもなく順調に来ました。どっしりして良くなっていると思いますよ」

 桜花賞を制したソダシは天性の能力はもちろんのこと、2カ月にわたって厩舎で磨き上げた“仕上げ”の勝利。ステラも前走の敗戦を糧に、ここまで段階を踏んで熱心に鍛えられた。反撃への態勢は整いつつある。

 今回、鞍上に吉田隼を迎えるのも勢いを考えれば強烈な追い風。既に早い時期から背中を知っていたという。

 「隼人も年末ぐらいから(厩舎の調教を)手伝ってくれて、この馬に乗っていましたからね。もちろん、その時はまさか(競馬で)乗れるとは思っていなかったでしょうけど。個人的には静かに燃えていますよ。この馬の競馬ができれば一番、上まであると思います」

 吉田隼は14日の最終追いにも騎乗予定。桜花賞で初クラシックを手にした鞍上から超強気なコメントが聞けるかもしれない。

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