【宝塚記念】まだまだ若い7歳キセキ 復権あるぞ 辻野師「本当にタフな馬」
2021年6月23日 05:30 【G1ドキュメント・栗東=22日】キセキの復権がないだろうか。勝利は17年菊花賞から遠ざかる。それでも陣営はポジティブだ。小林は辻野厩舎に向かい、トレーナーに意気込みを聞いた。
「放牧先でベースをつくってもらって、栗東に戻ってきました。それもあって、スムーズに時計を出すことができましたね。海外遠征明けですけど、しっかりと回復してくれた。本当にタフな馬です」
今回はダービー3勝ジョッキー・福永と17年7月以来、約4年ぶりにコンビを組む。先週水曜の1週前追い切りに騎乗、金曜も坂路からゲートに移動して駐立をチェックしていた。
「そばで見ていましたけど、加速してちゃんと出ていました。(福永)祐一さんが乗るのは4年ぶりですけど“若いし、チャンスはあるから”と言っていただきました」
担当の清山助手も、ジョッキーから前向きな言葉が聞かれたことを喜んでいた。「久しぶりに乗ってもらって、柔らかさが維持できていると感じてもらえたのはありがたい。人間でも年齢で肩こりとかで硬くなると難しいでしょ?まだまだ、いい走りを見せられると思います」と話した。
ファン投票で出走がかなう夏のグランプリ。キセキには6万9281票が集まった。ファン投票8位に選ばれた。「期待がかかって応えたいと思って応えられずにいる中で10位以内に入れてもらえている。ファンにも引きつけられる部分があるんでしょうね」。一昨年、昨年と連続2着なら馬券には応えている。ファンが恋い焦がれるのは渇望する勝利だけ。大きなファンの思いも背負って、今年はテッペンを狙う。