【スプリンターズS】ビアンフェ、去勢後は底見せず コントロールが利くようになり充実一途

2021年10月2日 05:30

ビアンフェ

 秋の新企画「G1リベンジャーズ」の最終日(土曜付)は穴馬に◎で勝負する記者が登場。秋G1開幕戦は武本万里絵(26)が昨年最下位ビアンフェの“特大リベンジ”に懸ける。

 昨年のスプリンターズSは、グランアレグリアの怪物ぶりに気付いておらず、7番人気ミスターメロディ(4着)に本命を打った。前半3F32秒8のハイペースで先行勢の脚が上がり、勝ち馬が後方から異次元の脚で突っ込んできて、終わってみれば完勝。今年はその怪物が不在で絶対的な馬はいない。どの馬にもチャンスがある。

 本命は昨年の当レースで16着に敗れたビアンフェ。昨年はテンションが上がりゲート入りに手こずったことが全て。レースでは逃げるモズスーパーフレアに終始競り掛ける形となり、直線で失速し完敗した。だが、その後に陣営は去勢することを決断し、良血だがセン馬になった。その効果はてきめん。去勢明け初戦の3月オーシャンSは12キロ減で出走して3着。体重を去勢前の560キロに戻して出走した前走・函館スプリントSを鮮やかに逃げ切った。コントロールが利くようになり充実一途。去勢後はまだ底は見せていない。

 函館スプリントSは前半3F32秒8と速いラップを刻みながら堂々と押し切った。自分のリズムなら実に強い。枠は4枠8番で、ハナ争いのライバル、モズスーパーフレアは大外。案外、すんなりハナに立つシーンも?仮に2番手でも今のビアンフェなら簡単には失速しない。昨年とは見違える、シン・ビアンフェに期待したい。

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