【秋華賞】番狂わせあるぞ!ミスフィガロ激走3要素
2021年10月12日 05:30 過去10年の傾向から好走馬を探す「G1データMAX」。今週は3歳牝馬3冠最終戦「第26回秋華賞」だ。今年は京都が改修工事中のため、初めて舞台が阪神に移される。データ班が導くV候補は…。ビッグな配当が期待できる“お宝ホース”を発見した。
(1)種牡馬 このレースはディープインパクト産駒を選べば良し。ショウナンパンドラが勝った14年以降、3年続けて勝利するなど過去10年で4勝を挙げ、種牡馬別の勝ち星は単独トップ。昨年は2着マジックキャッスル(10番人気)、3着ソフトフルート(9番人気)と伏兵2頭が高配メーカーになった。同産駒は人気薄でも押さえておきたい。ヒモで買うならキングカメハメハ産駒。9頭が出走して3頭が3着に入っている。複勝回収率は137%で穴党にはオススメの産駒だ。
(2)ローテ 近年は外厩施設の充実でオークスからの直行が珍しくなくなった。18年アーモンドアイ、19年クロノジェネシス、20年デアリングタクトと直近3年の勝ち馬は、いずれも前哨戦を使わずぶっつけ本番。休み明けはむしろプラスと言える。紫苑S組は重賞に昇格した16年以降【2・3・0・20】と過去5年のうち4年で連対。以前は見送りが妥当のトライアルだったが徐々に風向きは変わりつつある。一方、当初は圧倒的に優勢だったローズS組はミッキークイーンが勝利した15年を最後に勝ち星から遠ざかっている。昨年は2番人気リアアメリアが13着に大敗するなど6頭が出走して全頭が馬券圏外だった。1番人気が予想されるソダシだが、札幌記念をステップレースとしたローテは過去10年で一頭もいない。09年札幌記念2着から参戦したブエナビスタ(2位入線→3着降着)が唯一このパターンだった。
(3)調教師 今年37勝で調教師リーディング4位につける友道厩舎は12年にヴィルシーナが2着に入り、16年はヴィブロスで勝利した。19年は6番人気ビーチサンバが5着と健闘。牡馬、牝馬を問わず3歳3冠戦線での勝負強さが光っている。また、3冠牝馬アパパネの子アカイトリノムスメを管理する国枝師は18年1着アーモンドアイ、19年2着カレンブーケドール、20年2着マジックキャッスルと3年続けて連対中だ。東西の名門厩舎が大舞台で存在感を示す。
結論 昨年、無敗で牝馬3冠制覇を達成したデアリングタクトのような飛び抜けた主役が不在。番狂わせが起こり得るメンバー構成となった。データ班の本命は紫苑S3着で優先出走権を獲得した友道厩舎の良血ディープインパクト産駒ミスフィガロだ。データ3項目から買い材料がそろった。友道厩舎は先週、京都大賞典で16年ダービー馬マカヒキが復活Vを飾るなど勢いがある。対抗は国枝厩舎のオークス2着馬アカイトリノムスメを指名。3番手はヒモ荒れを期待してディープインパクト産駒エンスージアズムを狙ってみたい。ローズS7着で臨戦過程からは推しづらいが、この父の血に懸ける。