【ユニコーンS】コンバスチョン府中で逆襲!2戦2勝の絶好舞台 伊藤圭師「順調に調整できている」

2022年6月15日 05:30

厩舎周りを運動するコンバスチョン(撮影・西川祐介)

 今週の東京メインはダート路線の3歳強豪が集うG3「第27回ユニコーンS」。関西から大物感あふれる素質馬が多数東上するが、迎え撃つ東の大将格がコンバスチョンだ。前走のドバイ遠征では力を出し切れず大敗したが、国内では【3・2・0・0】とオール連対を継続中。東京コースも2戦2勝と負け知らず。ホームの利を生かして、3歳ダート界の統一をもくろむ。

 コンバスチョンは既に中央ダート3勝。2歳ダート路線のチャンピオンを決する交流G1全日本2歳優駿でも2着。世代屈指のポテンシャルは戦績が十分に示している。その看板を引っ提げ、ドバイのUAEダービーに乗り込んだが、結果は11着大敗。伊藤圭師は「厳しい競馬になった。馬混みで砂をかぶる形になり、3角で手応えが怪しくなった。これまでの競馬からは考えづらい負け方。特異なドバイの砂質も合わなかったようだ」と振り返る。オーナーはドバイ王室が主導する国際競馬集団「ゴドルフィン」。お膝元での凱旋Vを狙った挑戦は、ほろ苦い結果となった。

 帰国後は検疫と放牧を経て5月24日に帰厩。6月1日にWコースでラスト1F11秒2。先週8日の1週前追いでは同11秒0と鋭い伸びを披露。少なくとも稽古の動きからは敗戦のショックは感じられない。「ドバイからの輸送も問題なかったし、帰国してここまでは問題なく順調に調整できている。1週前追いの反応も良かった。改めて瞬発力があると感じた」。伊藤圭師も復調著しい愛馬の姿に目を細める。

 東京ダートは新馬戦、ヒヤシンスSと2戦2勝。特に2走前のヒヤシンスSではUAEダービーで苦杯をなめたクラウンプライド(6着)に先着。9着だったブリッツファングはその後に交流G2兵庫CSを8馬身差で圧勝と、かなりハイレベルな一戦だった。今回も強敵が集うが、能力的な見劣りは感じない。指揮官も「東京は合っているし競馬が上手な馬。メンバーはそろったが、頑張ってほしいね」と期待を込めた。

 コンバスチョンとは「燃焼」の意。ドバイでは不完全燃焼に終わったが、ホームの東京なら話は別。群雄割拠の3歳ダート界統一を目指して。府中でこそ威力を発揮する高性能エンジンに、逆襲の火をともす。

 《回避》ユニコーンSに登録しているレッドゲイル(牡3=手塚)は、ダブル登録の土曜東京9R三浦特別に回る。これにより同レースは抽選がなくなり登録全馬が出走可能。

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