【マーメイドS】ウインマイティー トラウマ克服していざ復活勝利へ!単走でラスト11秒0

2022年6月17日 05:30

ウインマイティーは和田竜二を背にDコースを単走で駆け抜ける

 毎年、荒れるハンデ戦「第27回マーメイドS」は16日、出走馬が確定した。ウインマイティーは栗東ポリトラック単走追いで軽快に動き、好調をアピール。一昨年オークス3着馬が復活Vを目指す。 

 抱えていたトラウマがうそのように鋭く伸びた。20年オークス3着の実力馬ウインマイティーは同年エリザベス女王杯14着以来、1年7カ月ぶりにコンビを組む和田竜を背にポリトラックで単走追い。キビキビとした脚さばきで駆け抜け、ラスト1Fは11秒0の好時計をマーク(全体は5F65秒2)。走りたい気持ちにあふれていた。

 久々にまたがった鞍上は「余裕があって走る気もありましたよ。走れる感じになっています」とうなずく。見届けた五十嵐師も「レースまでに間隔を空けない方がいいので木曜に追い切ったが、動きはいいと思う。先々週、先週とビシッとやっているし、もうそんなにやらなくていい」と仕上がりに太鼓判を押した。

 オークスの激走から飛躍を期待されたが、歯車を狂わせたのが9着に敗れたその年の秋華賞。勝負どころで他馬と接触し、以降はひるむ面が出てきた。指揮官は「惨敗が続いたのでメンタル面だと思った。ズルズル行きそうだったのでリフレッシュしたり、何とか忘れさせようといろいろやってきた」と振り返る。

 今年に入ってから追い切りはポリトラックで消化。「やれば動く馬だし、ポリで楽にサッとやった方がいい。そんなに力も要らないからね。うまくいっていると思うよ」と効果を口にする。前走のメトロポリタンSは逃げて4着と復調の兆しを見せた。「前はかわされるとやめていたが、前走はかわされてからもそんなにやめていない。(トラウマを)忘れたみたいだな」と手応えを感じ取った。

 さらに、この中間からはプールを併用。「いろいろやって駄目なら仕方ない」と復活に向けて試行錯誤を繰り返す。G1・3着の実績はキラリと光る。「力的には勝ち負けしていいと思う。前走のようにすんなりと競馬ができれば」と和田竜に託した。最後に勝ち星を挙げた20年忘れな草賞と同じ舞台で復活劇を演じてみせる。

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2022年6月17日のニュース