【天皇賞・秋】好位からポタジェ!先に抜け出し後続完封
2022年10月29日 05:20 G1企画「展開王」は秋初戦のスプリンターズSで高木記者が◎△☆で3連単46万8950円的中。続く秋華賞、菊花賞と推奨馬が2着と絶好調が続いている。今週は東京・渡辺記者が明日発走「第166回天皇賞・秋」の展開をズバッと予想。ハイペースの消耗戦、そして有力馬たちの“お見合い”と読み3枠4番ポタジェに◎を打った。
展開そのものは読みやすい。内からパンサラッサが何が何でもハナを主張。これに外からバビットが絡む。ジャックドールは自分のリズムを大事にして3番手で折り合う。激流必至。2角を回り向正面に入った時点で、かなり縦長になっているだろう。
これだけ前が飛ばせば確実に消耗戦になる。パンサラッサが逃げた国内11レースで、1頭たりとも上がり3F33秒台の脚を使った馬はいない。前走の札幌は洋芝もあり上がりはかかるが、宝塚記念では同最速が35秒9。昨年の当舞台でも最後方18番手の馬が34秒0を使うのがやっとだった。さらに、“第2先行”となるジャックドールも自分のリズムとはいえ、大阪杯で前半1000メートル58秒8で逃げている。後続は息を入れる隙はない。
さらに末脚勝負の有力馬が真ん中の枠に固まった。ジオグリフが中団。それをシャフリヤール、イクイノックスが見る。さらにはダノンベルーガが虎視眈々(たんたん)。ジオグリフに騎乗する福永の気持ちを読めば“先に仕掛ければ目標にされ差される”だろう。ならば仕掛けを遅らせる。その後ろの名手たちも“ジオグリフを目標に動こう”。名手が名手を信頼するからこそ、中団で“お見合い”が発生する。
導き出されるのは消耗戦に強く、好位にいる馬。ポタジェだ!全6勝の上がり3Fは34秒6~37秒1と上がりがかかる競馬を得意としている。前走・毎日王冠のようなマイラーが上位独占した決め手比べでは厳しい。根比べこそ、この馬の実力が発揮される。消耗戦はもってこいだ。
脚質もぴったり。勝ちパターンとしては春の大阪杯がまさしくそれ。ジャックドールが刻んだハイペースの中、好位でじっくりと脚をためる。先に抜け出して後続を完封。今回の展開ともバッチリだ。昨年の本レースは6着だが、勝ったエフフォーリアの上がり3Fが33秒2、2着コントレイルが33秒0を計時した。舞台が合わないわけではない。得意のパターンではなかっただけだ。
春にG1に手が届く能力は証明済み。ここでも自分の展開になれば2つ目のタイトルを手にできる。