【サウジアラビアRC】ゴンバデカーブース 異次元末脚で重賞制覇!初コンビの松山「凄い脚だった」

2023年10月8日 05:18

サウジアラビアRCを制したゴンバデカーブース(撮影・郡司 修)

 名門・堀厩舎からまたスター候補生が誕生だ!!好メンバーが集った2歳重賞「第9回サウジアラビアロイヤルC」が7日、東京競馬場で行われ、3番人気ゴンバデカーブースが最後方から鋭く差し切った。無傷の2連勝で初タイトルを手にし、ブリックスアンドモルタル産駒はJRA重賞初出走初勝利となった。

 1~3着馬が戻ってくる脱鞍所は、くしくも今年のダービーと同じ3陣営が同じ着順で待ち構えた。1着堀陣営はタスティエーラの時と同じようにゴンバデカーブースを笑顔で迎え入れた。初コンビで勝利に導いた松山は「強い馬もいた中で強い競馬をしてくれました。凄い脚だった」とその強さに驚いた様子だった。

 じりじりと伸びる1、2番人気が競り合った直線。観客の目がインに向いた瞬間、外をゴンバデが風のように駆け抜けた。驚異の上がり3F33秒5は、次点に0秒6差をつけるメンバー最速。逃げ切った前走から一転、最後方から異次元の末脚を繰り出した。松山は「この形は予想していなかったけど、前走を逃げ切ったので長くいい脚を使ってくれるんじゃないかと思った。いろいろな競馬ができる馬です」と高く評価した。

 今後について、G1レーシングの吉田正志代表は「堀先生が細かくチェックしてくださるので、次のレースはいろいろと相談をしてから」と説明。タスティエーラ、ソールオリエンス、ハーツコンチェルトで決まった5月のダービー同様、この日の各陣営も明暗が分かれた様子。新たな闘争のゴングが高らかに鳴った。

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