【秋華賞】コナコースト女王撃破へ 絶好枠から積極仕掛け&短い直線で押し切る
2023年10月14日 05:23 G1予想企画「展開王」は今秋も続行。先々週の開幕戦・スプリンターズSは東京本社・鈴木悠がプッシュしたマッドクールが6番人気2着と好走した。いい流れで秋華賞へ。バトンを託されたのは大阪本社・坂田だ。トリッキーな芝2000メートル内回りが舞台とあって枠の並び、位置取り、仕掛けどころが重要になる。熟考の末、◎が決まった。
リバティアイランドを負かすなら、どの脚質の馬かを今一度、考えてみた。その背後で徹底マーク、仕掛けをワンテンポ遅くして差し切るパターンか、早めの仕掛けで直線、先頭に立って広げたリードを守り切るパターンか。ともに上がり最速だった2冠女王の春2戦の内容を分析すれば答えは出ている。桜花賞は上がり3Fで2位の馬と0秒7差、オークスは好位で運んで付け入る隙を与えずに6馬身差の圧勝だった。後ろからでは勝負にならない。
そして、この女王自身が休み明けで、体重を大きく増やしての出走となる。桜花賞同様、スタートはもっさり出るとみる。だとしたら直線が短い京都内回りで最もリベンジを期待できるのがコナコーストだ。積極的な競馬で普通なら勝ちパターンだった桜花賞は、女王の鬼脚に涙をのんだ。レース後、鮫島駿は「一頭、凄いのが来た」とライバルに脱帽。それと同時にパートナーの特性を感じていた。「スタートもダッシュも凄く良かったです。器用な馬です」と。この持ち味は、この舞台でこそ最大限に生きる。2枠4番の絶好枠から積極的に前で運び、仕掛けどころも自在。切れるというより長くいい脚を使えるタイプだ。
対してリバティアイランドの動きはどうだろう。コース形態を考えて早めに先行馬を捉えにいくパターンは大いにあり得る。ただ、機嫌を損ねてまで促したりはしない。内ラチ沿いの先行馬が有利な馬場状態だった桜花賞もそう。18年の当レースでアーモンドアイが4角12番手から差し切ったように、絶対的な実力差で結果を出したケースもある。きっと無理に4角までに先団に進出することはないだろう。今まで圧倒してきたことを考えれば直線勝負で大丈夫、と考えるはずだ。その信頼感が、コナコーストにとっては番狂わせを起こすチャンスとなる。押し切りを信じて(4)から。