【シリウスS】ハギノアレグリアスが連覇 鞍上・岩田望「本当に凄い馬」

2024年9月29日 05:11

オメガギネスを差し切るハギノアレグリアス(右)とガッツポーズの岩田望(撮影・亀井 直樹) 

 ダートのハンデG3「第28回シリウスS」が28日、中京競馬場で行われた。トップハンデ59・5キロのハギノアレグリアスが1番人気オメガギネスを差し切り、当レース史上初の連覇を飾った。四位洋文師(51)は関屋記念(トゥードジボン)に続く今年JRA重賞2勝目で通算4勝目。鞍上の岩田望来(24)は今夏のフランス武者修行から帰国して重賞初V、今年のJRA重賞は鳴尾記念(ヨーホーレイク)に続く4勝目。人馬ともに勢いに乗り、秋の大舞台を目指す。

 1年前から1キロ増のトップハンデ、阪神からの舞台替わりも関係なかった。59・5キロを背負ったハギノアレグリアスは最内枠からロスなく立ち回り、直線先に抜け出したオメガギネスをゴール手前で捉えた。7歳になったパートナーにとっては1年ぶりの美酒。岩田望は馬上で何度もポンポンと首筋をなでて、ねぎらった。

 当レース史上初となる連覇に導いた鞍上は「最近いい競馬ができていなかったので、先生(四位師)からも思い切って勝ちにいこうと話していた。馬の状態も良かったし勝てて良かった」と笑顔。見届けた四位師は「頭が下がりますね。ジョッキーがうまいこと乗ってくれた」と後輩騎手の手綱さばきを絶賛した。

 道中は人気のオメガギネスを徹底マーク。好位のインで流れに乗った。「枠も隣でしたし、多分ハナの後ろを取るだろうなと。理想通りの形になってくれた」と読み通りの展開。ライバルより0・5キロ重いハンデだったが、最後は競り勝った。「最初ハンデが出た時に59・5キロはどうかなと思いましたが、吹き飛ばすぐらいの力を出し切ってくれた。本当に凄い馬だなと思います」とパートナーを称えた。

 先月21日に2カ月間のフランス武者修行を終え、帰国後の重賞初V。「日本だと依頼ももらえますが、向こうだとなかなかもらえない。一頭に乗れるありがたみを感じています」。重賞舞台でチャンスをしっかりものにした。さらに「秋のG1も始まるので、そこでいい結果を出せるように頑張ります」と意気込む。パートナーの今後は未定ながら、見据えるのはもちろんG1タイトル。7歳のベテランと若手のホープが勢いに乗り、大舞台に羽ばたく。 

 ハギノアレグリアス 父キズナ 母タニノカリス(母の父ジェネラス)17年4月27日生まれ 牡7歳 栗東・四位厩舎所属 馬主・日隈良江氏 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタツド 戦績20戦8勝(重賞3勝目) 総獲得賞金2億5758万9000円 馬名の由来は冠名+喜び(スペイン語)。

特集

2024年9月29日のニュース