【ヴィクトリアM】四位きっぱりディザイア「回復」
2010年5月14日 06:00 2強対決ムードが高まるヴィクトリアマイル。ターフライターの平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」はレッドディザイアの手綱を取る四位洋文騎手(37)の胸の内に迫った。ドバイ遠征のここ2戦は外国人騎手に手綱を譲ったが、昨年の秋華賞以来のG1制覇へ力が入る一戦だ。一方のブエナビスタは勝てば昨年のオークス以来のG1V。ともに譲れない帰国初戦になる。
――レッドディザイアですが、1週前、直前と2度、調教でまたがった感触はいかがでしたか?
四位 1週前は気分良く走ってくれて脚さばきは良い感じでした。直前は馬場状態が悪かったし、最後の1Fだけ伸ばしてくれという指示だったので、軽めにしたけど、走れる状態にあると思います。
――ドバイ遠征帰りになりますが疲れは?
長距離の飛行機輸送を挟んでいますから、全く疲れがなかったと言えばうそになるでしょう。でも、既に回復している感じで、今は疲れを感じさせることはありません。
――テンションは?
多少高いかな…という感じはしました。でも、牝馬だし、使い込んでくればそうなるのが当たり前。心配するほどのものではありません。
――ドバイでは前哨戦を勝ちましたが、本番のワールドCは11着に敗れました。四位騎手は手綱を取らなかったのですが、レースぶりはどう見ました?
前哨戦はうまく力を出し切ったと思いました。本番は状態などがどうだったのか僕には分からないので何とも言えませんが、同じ騎手が続けて乗れれば、また違う結果だったかもしれませんね。
――前哨戦を勝った時は追い込む競馬でした。今回の位置取りは。
それはまだ考えていません。どんな競馬でもできる馬なので、ゲートが開いて流れ次第で…と思っています。
――東京コースはオークス2着、ジャパンC3着。
コースの心配はしていません。ドバイも左回りだし何も問題ないでしょう。
――久しぶりのマイル戦というのは?
彼女がベストのパフォーマンスをするには確かにもう少し距離が欲しいのは事実です。でも、桜花賞2着などマイルでもしっかり走っているように、この距離も能力でカバーできる範囲。それほど悪い材料とは考えていません。
――過去ブエナビスタとは1勝2敗ですが、実力以上にオッズに差がありそう。
そうですね。ブエナも強いのは間違いないけど、実際に勝っていることもあるように、全くかなわない相手だとは思っていません。うまく乗ってあげられれば十分、勝負になるはずです。
――海外遠征明けでもいい競馬ができる?
帰国して日が浅いのはブエナビスタも同じ。ともにこれからの牝馬戦線を引っ張っていかなければいけない馬だと思うので、いい勝負をさせてあげたいです。
